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結果を出す社長は、できないものは「できない」と言い切る

希代の経営者・小山昇が語る「パート社員・戦力化」の要諦 第4回

◆パートさんの意見を汲み取ることが大切

 私は、パートの要望を受け止めたうえで、はっきりと方針を伝えました。「今日から仕事内容を変えます。仕事が増えるので、時給も変えます。『どうしても電話をかけたくない』という方には退職金をお支払いするので、他の会社に移ってください」
 当時、パートは20名ほどいましたが、誰ひとり辞めませんでした。私が会社の方針を明言したから、彼女たちは納得してくれたのです。

「株式会社関通」の達城社長も、「パートさんの意見を汲み取ることが大切」だと考えています。
「全部マルを出さなくてもいい。ダメならダメと言ってあげることです。できないことに対しても、『こういう理由でできません』とはっきり言うことが大事です。ただ、会社は常に変化しているので、今は無理でも半年後はできる可能性があります。だから、『半年経ったらできるかもしれないから、そのときも同じ問題意識を持っていたら、もう一度言ってください』と伝えています。『何回も言ってくれ』と言っておくと、本当に何回も言ってくれますね(笑)」(達城社長)

<『儲かりたいならパート社員を武器にしなさい』より構成>
 

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小山 昇

こやま のぼる

株式会社武蔵野代表取締役社長。1948年、山梨県生まれ。東京経済大学卒業後、日本サービスマーチャンダイザー株式会社(現在の株式会社武蔵野)に入社。一時期、独立して株式会社ベリーを経営していたが、1987年に株式会社武蔵野に復帰。1989年より社長に就任し、現在に至る。「大卒は2人だけ、それなりの人材しか集まらなかった落ちこぼれ集団」を毎年増収増益の優良企業に育て、日本で初めて「日本経営品質賞」を2度受賞。著書に『強い会社の教科書』『残業ゼロがすべてを解決する』(ともにダイヤモンド社)など多数ある。


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  • 2017.06.09